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ムッツリ最高
第14章 旅2 部屋
どうぞ、ごゆっくりなさってください
中居が部屋を出ていく。
ここは、老舗の温泉旅館で、旧館は格式高い旅館、新館は大展望のインフィニティスパを屋上に備えたリゾートホテルになっている。
私たちは旅館側の部屋で、8階にある露天風呂付きの部屋だった。部屋は二つ。一つは畳のゆったりとした眺めの良い部屋。大きな窓際は板間になっていて、二人でゆっくり座れるカウチソファとローテーブルも置いてある。
もう一つは、障子に囲まれて、低めの大きなサイズのベッドがツインで並んだ寝室。
十分すぎるほど素敵な部屋だった。
ここで二晩、彼と過ごせる・・・。
私の胸は高まる。
中居が去った後、私たちは窓際から庭園を眺める。
やっと、二人きりだ・・・
彼がため息をつくように言った。
どれだけ、僕が我慢してたと思う・・・
彼が熱い目をして私を見つめてくれる。
私も、この三週間、どれほど自分の中の欲望の獣に疼かされてきたか・・・そして、ここに来るまでに、私は散々彼にいじってもらったけれど、彼は・・・
彼に申し訳なく、でもそんなふうに思ってもらえたことが嬉しくて、私は彼の首に手を回して、軽く口づけしながら抱きつく。
彼は私の腰に手を回し、私の首元に顔を埋めて大きく息を吸うと、つぶやくように言った。
鈴音、服を抜いで・・・
私は彼から一歩下がり、ワンピースのボタンを上から外していく。
彼はそんな私を凝視している。
胸元のボタンが外れると、私の剥き出しのおっぱいが谷間を見せる。
彼がそれを見つめてくれる事に安心してボタンをさらに外していく。
そして、すべてのボタンを外し終え、肩を抜くと、ワンピースは、すとん、と足元に落ちた。
いくら八階と言っても、中庭に誰かいたら、私がほとんど裸の嫌らしい姿で窓際に立っているのが見えるはずだ・・・。
それが彼の劣情を刺激するのも、私は知っている・・・。
明るい、午後の日が入る窓際で、私は胸を剥き出し、ガーターベルトで、彼にじっと見られながら立っている。
あぁ・・・
ただ見られるだけなのがたまらず、私は自分で自分の胸の下を抱えるようにして、小さく吐息を吐いた。