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ムッツリ最高
第4章 この先へ
 私は嬉しくなり、膣がぎゅん、っと収縮するのがわかる。

 少し照れくさくて、私は彼がテーブルに置いた文庫本にそっと手を置いて呟いた。

スプートニクの・・・。

そう。好き?

ええ、観覧車の、描かれ方が・・・。

うん、わかる・・・。

 彼がテーブルにそっと左手を置く。
 文庫本をの上に乗った私の右手に触れるか触れないかの位置に。
 そして、彼は、、小指だけ、私の小指と中指の股に、微かな上下動をしながら、触れた。

んっ・・・

 手の指の間を撫ぜられただけなのに、激しい劣情が私に押し寄せる。
 まるで、指と指の間に、クリトリスを生やしたのかというように、私は今、指の股間で激しく感じている。
 はしたなく、指の股を開き、小指を震わせてしまう。
 彼は、そんな私を切長の目で眼鏡の端から盗み見ながら、軽く口元を微笑ませた。

カラン。トクトク、

 バーテンが彼のバーボンを注いだ。

 彼はそっと手を下ろし、今度は顔を私に正面に向けて、バーテンが置いたバーボンの氷を鳴らしながら、乾杯の仕草をしてくれる。

これから、よろしく。

 私は、困ったような笑顔で、微笑みながら頷くことしかできなかった。

 お互い、探るような会話をしながら、一杯目を飲んでしまい、二杯目に、私はフローズンダイキリを、彼はソルティドッグを、そしてフィッシュ&チップスを頼んだ。

 バーテンが、カウンターの反対側でカクテルを作り始めた時、彼が少し私に顔を近づけ、低くて素敵な声で囁いた。

ぼくたちは、最高のむっつりだよね?

 突然の彼の言葉に、いたずらっ子のような響きもあり、でも、覗き込んできた目は、いやらしく光っている。

私はこくん、と頷く。

じゃあ、ここなら、どんな妄想、してしまうのかな?

 そう、私は、異常性欲者なのだ。いつでも、いやらしい妄想が止まらない。彼がさっき、となりにすわってからずっと、この薄暗いバーのカウンターで、他の客もいなくて、バーテンダー一人がカウンターの内側にいるお店なら、、、カウンターの下で、彼に思う存分いじってもらえるのに、という妄想が止まらないのだ。

 そんなこと、今まで、誰にも言えなかったけど・・・。
 私は意を決して、彼の耳元に囁き返す。
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