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ムッツリ最高
第4章 この先へ
 僕はね、若い時から、ただのSEXには興味はないんだよ。初めて女性を知ったのも、20歳を超えてからだからね。
 同級生が回してくるビデオも、写真も、確かに物理的には僕を勃起させたけど、精神的にはどこか乾いていて、満足できなかった。

 僕はね、昔から、官能小説に感じるんだ。
 それも、深く精神的に愛し合った二人が倒錯的に愛し合うような物語にね。
 いつか、そんな出会いをしてみたい、と、願いながら、生きてきた。

私と、同じような思いを、彼も・・・。

 そして、彼は、私をまっすぐに見つめながら、言った。
  
君には、そんな僕の、本当の欲望を、ぶつけてもいいのかな・・・。
これまでのやりとりも、今日の君との触れ合いも、ここまで、嘘のように、僕には理想的だ。
だから、今、むしろ、怖いくらいだよ。
この先に、進んでも、いいんだね??

 切なげに、少し困ったように私を見つめてくれる彼の瞳を私は見つめ返しながら、はっきりと答えた。

はい。もっと、あなたと、つながりたいです。

 彼が、強く私を抱きしめる。近くにある口無しの花の香りが風に乗って私たちを包んだ。
 彼は、震える手で私の顔を包むと、まるで少年が初めて恋人にするような、ぎこちないほどのキスをしてくれた。

 そして、愛おしそうに私の手を撫でながら言う。

今日の夜は、一緒に、過ごしてもらえますか?

 私は、自分から、彼の頬に口づけをして答えた。

もちろん、です。
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