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ムッツリ最高
第9章 会えない時間
自分の部屋に戻ると、そこを出たのはもう何ヶ月も前だったような気がした。
彼に出会う前と、後・・・。それは、全く違う世界、違う時間だった。
ふわふわした、薄ぼんやりした色彩の世界で、私はぐったりとソファに座り込んだ。
目を閉じると、彼の顔や、瞳や、柔らかな髪や、少し緩んだ腹部や、そして、私を狂わせるほど愛おしい陰茎が、目の前にフラッシュバックする。
彼が私の乳首を口に含んでくれた感覚、彼の指が私の身体を撫で回す感覚を思い出すと、乳首が下着の中で立ち上がる。
一日中彼に弄り回された乳首は、ブラの布にあたるだけで、私を震わせる。
ああっ・・・。
そして、私は、彼の、長くしなやかな陰茎が私の快楽のスイッチを押す感覚まで思い出してしまう。
膣が、勝手に、キュンと蠢き、その中に彼の不在を感じて、自分で自分を抱きしめる。
もう、会いたい・・・。今すぐに、彼に、私を貫いて欲しくてたまらない・・・。
その時、足元に無造作に置いたカバンの中で、携帯が振動した。
ゆっくりと身体を起こし、画面を開くと、彼からのLINEの新着だった。
家につきました。
先ほどまでの事が、まるで幻のようで、でも、忘れられない気持ちでいます。
あぁ、彼も、同じ気持ちでいてくれる・・・。