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ムッツリ最高
第12章 彼の劣情
何口目か飲んでいる時に、後ろのサラリーマンが席を立った。
「俺トイレに行くよ!」
私の後ろを通る時に、よろけたのか、私の方にグラついて、その男の手がちょうど臀部に触れた。
「おっと、すみません!」
ぱっと、私がその男を見ると、その男は瞬時に私の上から下を舐めるように見た後、口元に微かにニヤつきを残して、また言う。
「身体に、ぶつかっちゃって・・・すんませんねぇ。」
目の周りを赤くし、軽く手を振りながら、トイレのほうに歩いていった。
いやらしい目つき・・・。
同じようにいやらしく見られるなら、隆さんの欲情した目が見たい・・・。
時計を見ると19時10分になっていた。
あと、少しで、彼がきてくれるかな・・・。
携帯を開いてみたが、連絡はまだなかった。
周りに人目がないのをいいことに、私は彼とのやりとりの画面を振り返る。
この1週間、いやらしい下着の画像を毎日送ってきた。
彼が一番誉めてくれた黒の下着。
今日はその下着に似た、黒の、でももっと布の小さなレースの下着。
彼はその下着の私を、どんなふうに見て、どんなふうにいやらしいことをしてくれるかしら・・・?
また子宮の中で欲望が蠢く・・・。
はぁっん・・・。
自分でも、ハッとするほど、いやらしいため息をついてしまい、私は慌てて携帯を閉じる。
しばらくぼんやりしてから、もう一度、グラスに口をつけて飲もうとした時、また、誰かが私の臀部にぶつかる。
さっきもぶつかってきた男だった。さっきより強いぶつかり方で、ビールが私の口元から溢れた。
きゃっ・・・。
ビールが胸元に垂れ、胸の谷間に入っていく。