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ご清楚ですが何か
第21章 叔父さんとおじさん
仰向けの幸子の横に横向きで松下が寝ている
幸子の手の上に手を重ねている

二人とも起きているのに無言だった
気まずいではなく話さなくても伝わっている感じだった

「一緒に、暮らさない?」

「へ?」

「危なっかしいよ。隙だらけでほっとけねーよ。」

「娘も居るし。」

「娘も一緒に引っ越してくればいい。」

「その前に旦那も居るし。」

松下は何も答えない
顔を見ると寝ているようだ

「おやすみ。」

「んー。」

松下の髪を触る
疲れたよね
ありがとう
嗅ぎ慣れた匂いに包まれて幸子も安心して眠りにつくのであった


明くる日もそれ以後も
松下は何も聞かなかった

昇は程なくして遠方に異動になったと聞いた

松下の計らいだとわかっていたが幸子もそれ以上何も聞かなかった


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