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ご清楚ですが何か
第22章 再会のコスモス畑
「ハロウィン柄も良いね~コスモス柄もきれい。」
親友の真由がネイルサロンをオープンしたので施術していただこうというわけだ

「脱サラして企業とか凄いわ。」

「いやいや2回も結婚する方が凄いし。」

真由は色恋は多いが独身を貫いていた

結局ハロウィンの柄に決める

「昔から器用ね真由は。」

「誰でもできるよ。人の子育てる方が器用よ。」

「娘といえばさ脱毛したがっててさ。」

「まいどあり。安くするよ。うち脱毛もマツエクもしてるから。」

「助かる~。」

爪にカボチャやお化けが並ぶ
真由ができばえを見ている

「ちょっと子供っぽい?」

「良いの!なんか気分変えたくて。」

「何かあった?」

「うん、、。」



真由の昼休憩に牛丼屋に行く

「はーん、子供か。はっきりほしくないって言ったら?」

「言えないんだよね。彼頑張ってるし。」

「他に好きな人でもいるの?」

痛いところを突かれる

「居るんだ。」

「美味しいね牛丼。」

「そう。牛丼は正義。で、誰なの?」

「やっぱ秋と言えばハロウィンだねぇ。」 

幸子ははぐらかす
夫の弟を好きになったなんて言えない

「誠君が出ていったのも秋だったね。」

はぐらかしていると意地悪を言われる

「だよ。ちょうど肌寒くなった今頃でさ。あたしは仕事にのめり込んで、顔会わせるのも億劫になって、、この話長くなるよ?」

「ごめんごめん。」

「真由は恋してないの?」

「それがさ、居ないのよ。」

あんなに男を切らさなかった真由が

「サロンで手一杯。強いていえば手伝ってくる若くててきぱきした子募集かな。」

「それバイト募集じゃん。」

「確かに。でも今は男はいいや。満たされてるの。仕事で。あ、そろそろ行かなきゃ。」

真由が牛丼をグッと掻き込む

「もう行くの?」

「指名で予約が入ってんの。客が命よ。またね幸子。今日はありがと。」

真由が伝票をもって立ち上がる

「あ、あたし払うのに。」

「じゃあ出世払いってことで。」

「いやもう出世したし。」

真由はレジに行ってあっという間に外に出る

「幸子!」

窓から話し掛けられる

「自分の心に正直にね。どんな結果になってもあたしは味方だから。応援してる。」

真由は言い残して走り去った

慌ただしいが正直に生きてる真由が羨ましい気もしていた

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