この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ご清楚ですが何か
第23章 人妻はつらいよ
ふんふふんふふーん♪
鼻唄を歌いながら大掃除をする
時は師走だった

「幸子、こっち終わった。」

三原もこっちへ帰ってきていた
二人で協力して家中を掃除する

おっと危ない
使いかけのゴムの箱を慌ててベッドの下の引き出しに隠す
誰かと使ったことがバレてはいけない


ピロリロリーン
携帯が鳴る

「こんにちは。」

「ああ、シンちゃん。」

向こうからかけてくるのは大抵車の事だ
用事のあるときしか電話をしない
自分から誘わない
自分達の関係をはっきりさせたり今後のことを匂わせて相手を縛るようなことはしない

あたしたちの暗黙のルール
そう思うだけで身悶えする
慎吾と二人で過ごした短い時間は濃厚で幸子の頭と心と体も、、、アソコも支配していた

「車修理終わったからさ、届けに行くよ。」

我に返る

「ああ、自分で行くから。」

手に入らない関係を望むのは不毛すぎた
なるべく関わらないようにしないと
自分が辛いだけだ

「そっか。じゃあ、店で待ってる。ただ今日で仕事納めだから早めがいい。」

庭仕事をしている三原に向かって叫ぶ

「京ちゃんあたし出掛けるから。」

「うん。送っていこうか?」

「あ、、うん。お願い。」

本音は慎吾に会いに行くのに
夫と行くのはばつが悪い気がした




「三原さんのお知り合いなので、割引させていただきました。」

ありがたく受け取る

慎吾を探したが見当たらない

忙しいのね
声をかけずに帰ろうと思ったその時

「幸子ちゃん!」

他の人の接客をしていた慎吾が駆け寄ってくる

「お客様はいいの?」

「ああ、対応代わってもらった。俺もうすぐ昼休みだから飯行こう?そこ座って待ってて」

嬉しくなる
そこまでしてあたしに時間を割いてくれる
深入りしたくない気持ちと
最優先されたい気持ちが混ざり合って複雑だった

働いている慎吾をしばらく観察した
テキパキ動いたりインカムを触って喋ったり周りと連携を取っている

目で追うのが幸せだった
15分ほどして慎吾がこちらへ息を切らして向かってくる

「ごめん遅くなって。行こうか。」

むしろ慎吾を見てたから早く感じられた

「お、彼女さんスか?」

後輩らしき人が慎吾に聞いている

「違うよ。兄貴の奥さん。」

「あ、弟がお世話になってます〜。」

いきなり紹介されて慌てて挨拶をする
/151ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ