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ご清楚ですが何か
第4章 つり橋効果
男性がエレベーターで開けるボタンを押して待っててくれる
格好的に会社の人ではなさそう
産業医さんかな
顔をどこかで見たことあるけど誰だろう

「吉村さんですよね?」

「え、は、はい。。」

駄目だ
思い出せない

「僕、○○整骨院の、、」

「ああ!」

そういえば南くんの他にも男性スタッフが居たなぁ

「その節はお世話になりました。また、最近凝りがひどくて。行かないとなとは思ってるんですけど。」

幸子の深刻な肩こりをほぐしてくれた駆け込み寺のような場所だった

「実は院長先生が病気で院は畳んだんです。」

「え、後を継がれなかったんですか。」

「僕もまだまだ半人前で。」

その時だった
エレベーターがガクンと下がったかと思うと
電気が消えて止まってしまう

「え、見えない。。」

幸子はあたふたする
あたしはいっぱしのコーディネーターなのよ
しっかりしなきゃ
しかし暗くて周りが見えない

「ど、どうしよう、、これから会議なのに。」

「吉村さん落ち着いてください。」

男性が非常ボタンを押して連絡を取ってくれる
幸子はその場にへなへなと座り込んだ

少し目が慣れてきて男性の顔が見えるようになる

「おそらく30分ほどで復旧するみたいです。」

「私、暗いところが苦手で、、。」

「分かります。いきなり暗くなると怖いですよね。」

しばらく二人とも黙っていた
幸子は会議に遅れることが気掛かりでならない

「あーもうツイてないなぁ。やんなっちゃう。」

「そんなに大事な会議だったんですね。」

さすがサービス業の人
聞き上手

「そういえば、どうしてうちの会社に居るんですか?」

「実は専属でマッサージサービスをすることになって。」

そういえばそんなサービスあったな
幸子は忘れていた

「南くんは元気ですか?」

「彼は家業を継ぐとかで田舎に帰ったみたいです。」

ふーん
若い男の子との甘ったるいデートを思い出す

「しかし行きつけが無くなるのは困ったなぁ。整骨院が癒しだったのに。開業は考えてないんですか?」

「実は細々とですが自宅でさせていただいてます。」

この人は距離感がちょうどいい
営業目的もあるだろうけど
幸子は好感を持つ

「連日残業続きで、なかなか営業時間内に行けないんですよ。」

「時間外も受け付けてますよ。完全予約制なので。」




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