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ご清楚ですが何か
第10章 こんな弟も悪くない
翌朝
隣には三原が裸で寝ている

自分はというと下を穿いていない
上のパジャマもはだけている

そうか、昨日久々盛り上がってやっちゃったんだわ
よく眠れたなぁ

三原にタオルケットをかけて寝ぼけ眼で自分のパンツを探す

ない!

今日は休日出勤だわ
行かないと
けれどパンツがないわ!

その時ドアがノックされる

「幸子ちゃん、起きてる?」

「あ、起きてるわ。」

「冷蔵庫の卵使っていい?」

「いいよー。」

ひやっとした
今ドアを開けられたらエッチしたのがばれちゃう
そりゃ夫婦なんだから悪いことはないけれど、慎吾には知られたくない気がした

「慎吾くんあの、、」

「ん?」

「度々悪いんだけど、、、、」

「何?」

「あたしのパンツ、、持ってきてください。」

「え、また?」

「お願いします。」

「ふっ、」

鼻で笑われたような気がしたが
ノーパンでリビングに行く勇気はなかった


リビングに行くとスクランブルエッグができている

「わーっ」

幸子は大袈裟に喜ぶ

「今日も仕事?」

慎吾は幸子のよそ行き姿を見て判断したのだろう

「はい。勤労主婦なの。労ってぇ。」

「大変だねぇ。」

「慎吾くんがパンツ選んでくれたから大丈夫。」

「まさか二日続けてとはね。」

スクランブルエッグにケチャップをかけて食べる

「コーヒーも飲みたいな。」

「はいはいお待ちを。」

こき使ってみる
もっとこの人と関わってみたいと悪い好奇心が疼く

「慎吾くんは今日は何するの?」

「槻ちゃんとデート。」

「へぇ~。二人で?」

「まあね。」

槻ちゃんずるい
あたしも仕事じゃなければ行けたのに
高校生にもなって叔父と二人っきりで出掛けるなんて、、、怪しい

慎吾のスーツケースのコンドームを思い出した
まさかにまさかの想像が重なる

「うそうそ。兄ちゃんも一緒だよ。心配した?」

「心配なんか、、」

「幸子ちゃんはまた今度だねぇ。」

茶化されてむっとしながら慎吾の淹れてくれたコーヒーを飲む

「美味しい!」

「でしょっ。俺昔っからコーヒー淹れるの得意なの。」

こんな弟も悪くない
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