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ご清楚ですが何か
第13章 儚い人
「主人と結婚して欲しい。」

「え、、」

ミエの目に大粒の涙が浮かぶ

結婚て、、
あたしには三原さんが居るし
あんな横暴な野郎と結婚だなんてごめんだわ

「約束よ、幸子さん。」

いつの間にか幸子ももらい泣きしていた

松下が戻ってくる

「何泣いてんの二人して。」

「まっつんの性癖について語ってたのよ。」

幸子は苦し紛れに嘘をつく

「それは、面白いわね。」

ミエが笑う
幸子もつられて笑った

二人を残して病院を後にする

あたしは既婚者だから松下と結婚してあげられない
だけどミエさんの願いを無下にはしたくない

だからって松下と不貞活動を続けていくのは何か違うよなぁ

結局誰も傷つけずに生きていくことはできないのだわ

幸子はミエとの約束の意味を一人で解釈するのであった


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