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ご清楚ですが何か
第13章 儚い人
不思議な感覚に陥る
私、誰と喧嘩してるんだろ

「もう、二度と頼まないから。」

「家族より大事な仕事って何?誰かに代わって貰えなかったの?」

「はいはい、私の代わりなんて大勢いるわよ。だからこそ、外せなかったんじゃない!明日居場所なくなったら私、悔しい。」

慎吾が深い溜め息をついてまた椅子に座った

「慎吾くんに、あたしの気持ちは分からないわ。」

冷蔵庫を開けて入っていた野菜たちをガタガタと切ってゆく
わざと凄い音を立てたか慎吾は黙り混んだまま何も喋らない

「あの人は、何なの?」

しばらく黙っていた慎吾が口を開く
あの人?

「何って、」

「なんで朝から二人でカフェに居たの?」

今度は幸子が溜め息をつく番だった

「なんでって、居ちゃ悪い?」

「兄ちゃんが単身赴任してるんだからさ、少しはわきまえたら?」

「あの、なんか勘違いしてる?」

「してるよ。うちに訪ねてきたり、やたら親しそうだし。俺は槻ちゃんが不憫でならない。だいたい男をホイホイ家に入れんなよ。」

「自分だって来てるじゃない。ノコノコ泊まりに来るじゃない。あたしが慎吾くんの裸見て何も思わないと思った?夫と離れて暮らしてるのよ?自分こそわきまえなさいよ!」

言い放ってからしまったと思った
論点がずれてる
まるであたしが慎吾くんの裸見てムラムラしたと本人に言ったみたいじゃない

慎吾が再び黙ったがさっきと様子が違う
何か考えているようにも見える

「要するに欲求不満だから男を連れ込んだり俺にムラムラするってことか。」

少し笑っているようだ
幸子もつられて笑い出す

「麻婆茄子出来たけど、食べる?」

喧嘩しながらも一品出来た
なかなかやるじゃない私

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