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ご清楚ですが何か
第14章 抱いてもくれない
「娘さんのこと聞いたわ。あたしなにも知らなくて酷いこと言ってしまって、ごめんなさい。」

「いや、俺もついかっとなってごめん。」

信号が赤になる

「槻ちゃんからメール来てるわ。まだかかるから時間潰してきてだって。」

「どこか寄る?」

「そうねぇ。」

ドライブ?カフェ?

幸子は窓の外を見渡す
ちょうどラブホテルが見えてさっと顔を背けた

ラブホ見ただけで動揺してるなんて、、処女じゃあるまいし

「どこか行きたいところある?」

慎吾に聞かれる

「え、あ、そうねぇ。」

やたらラブホが並ぶ通りで赤信号になる
幸子は勇気を振り絞った

「慎吾くんあのね、」

慎吾の腕に手を乗せる

「幸子ちゃん?」

体が近くなる

「私、寂しいの。三原さんが向こうにいってから自分で自分を満足させるしかないの。でも、、、、慎吾くんとなら、、、あたしの性事情を解決できる。御願い、あたしを助けると思って。」

「え、、えっと、、、。」

慎吾が顔を手で覆うしぐさをする
疲れているようだ

「幸子ちゃんの言いたいことは、、、分かるんだけど、、。」

「私とじゃ嫌?」

「いや、そういうことじゃなくて。俺も男だから意味はわかってる。だけど」

信号が青になって車が走り出す

「ホテルが多いね、この辺。」

多いわよ
あなたと行きたいと態度で言っているわよ

車は一番地味なホテルの駐車場に入っていった


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