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第17章 彼と眠る

いつもなら焦って下着を脱いですぐ入ってくるのに
今日はキスだけに時間を割ける

唾液の交換

「美味しい。」

唇以外どこも触られない

「もっと触って。」

キスされながらかろうじて喋る

上体が上に乗ってきて
キスが首筋に移ったと同時に胸を揉まれる

「あ、、、や、、、、。」

急に激しくなって声が漏れる
今日は声を出してもいいのに
背徳感が声を控えめにさせる

松下は黙って胸を舐めている

部屋の暗さがより一層どきどきさせる

ぶかぶかの服を着て舐められて
付き合いたてのカップルはこんな感じなのかな

「まっつん、きもちいい、、」

丁寧に揉まれて舐められて
いつもよりスピードが遅いきがする

「下も触って。」

しびれをきらす
指が入って刺激される
　　くちゅくちゅ

「あ、、、、や、、、いく、、、」

腰がじーんとしてひとりでに上がる
松下は黙ったままだ

感じてきて頭がボーッとする

「あぁん、、、、、、もう入れて。」

普通にセックスしてるだけなのに
私たちにとっては普通が特別だった

ゴムをつけて前から入ってくる
いつも急にしたくなる二人だから
前からなんて久しぶりだった

「そんな突かないで、、、。」

「止まんない。幸子。」

汗がヤバい
松下の背中が汗だくになっていた

体位は変えなかった
もはや私たちに工夫なんて必要ないのかもしれない

裸と裸が擦れ合って気持ちが良い
ずっとしていたい
どんなに離れたくとも肌が合ってしまう
怖いぐらいに没頭していた