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ご清楚ですが何か
第18章 夫と眠る
回転ドアをかろうじてくぐる

「こっわ。」

「慣れないよねぇ。私も最初はじたばたしたのよ。」

本社に研修に来ると紀子が案内してくれて
エレベーターに乗り込む

「建物が凄いです。」

「だよねぇ。三原くんも最初おどおどしてたもん。あの長身で。」

そうか夫もここにいるんだった

「三原さんは元気ですか?」

「うん。なんかタコパに誘われたんだけど、たこ焼き器がないらしくて。しかもあたしタコ食べられないし。え、あの人天然だった?」

「だったかもですね。」

そうか。タコパは実現しなかったのか
ちょっと二人のやり取りを見てみたい気はした


ブースに案内される
新人さんらしき子が資料を並べている

「手伝おうか?」

「あ、じゃあ、こちらにもお願いします。あれ、ページが抜けてる。」

あたふたしている

「どうしよう、、。」
 
幸子も資料をパラパラとめくる
ん、なんか見たことあるぞ

「支社に電話してさ、松下課長に繋いで?」

「へ、課長にですか?」

新人さんは目をぱちくりさせている


紀子が居るフロアに行って電話を借りて松下の内線を押した

「はい。」

ぶっきらぼうな声だ

「あたし。」

「は?」

「研修の資料のさ、○ページを今から送ってくれる?」

「ああ。」

私ってわかってなさそ。ま、いっか
古株の成せるワザだ

「ノリさんのアドレス宛ね。よろしく!」

「お前か!」

やっと分かったようだ

「そう、お前。」

「ちゃんと名乗れ。」

「新人ちゃんが課長さんに直々に電話するの緊張するって言うからさ。」

「そんな圧かけた覚えないけどな。」
 
「圧って何?松下くん。」

ふざけて紀子に電話を渡す

「え、ああ、あああお疲れ様です、ノリさん?」

松下が珍しく慌てている

電話を切ると紀子も笑っていた

「あなたたち相変わらずね。」

「馬鹿やってます。」

紀子が席を離れて程なくして内線が鳴る

幸子は反射的に電話を取ってしまった

「お疲れ様~今俺宛に研修の資料来たんだけどさ、」

まさかの三原だった
幸子が名乗る間も無く話し始める

「多分紀子宛に送るの間違えたんだと思うから今から転送するわ。聞いてる?」

社内でも名前で呼ぶのか
そしてノリさんにはこんな気さくに喋るんだな
自分に話すのとはニュアンスが微妙に違っているのも発見だった
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