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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第8章 輝き
恵は飽きずに、いつまでも眺めていた。

あれ程、義父からの援助は拒否していたのに。
家の他に何か貰ってしまうと、全てにおいて頭が上がらなくなりそうで嫌であったのだ。

ひたすら意地を張っていた。
だが、いざこうしてプレゼントされると嘘のように気持ちが楽になっていた。

結婚記念日にプレゼントも用意しない夫に、
すっぽかされた直後と言う事もあった。

いや、それよりも雨の中で見せた
義父の優しい眼差しがそう思わせるのかもしれない。
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