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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第13章 赤い紐
店内の客の半分は、サラリーマンのようで、4、5人のグループが二組ほど、ホールのテーブル席でで飲んでいる。
ここは、ホテルの一角ということもあり、五時から開いているはずなので、そのサラリーマンの団体は、もう、酔いが回っている感じだった。
ホールの中央がガラス室のようになっていて、ビールの醸造樽があり、それを囲むように丸いカウンターになっていた。
沸き立つような気持ちで、入り口に入る前から彼女を探し、そのカウンターの奥に彼女の姿を見つけた。
緩やかにウェーブした髪。白いつるんとした生地のブラウスに、黒いスカート。
カウンターの丸椅子に乗った尻の厚みがたまらない。
彼女はもう、ビールを飲んでいるようだ。
そして、入り口に入ろうとした時だった。
彼女の後ろを通りかけた男がふらつき、彼女の方にしなだれかかり、彼女の口元にあったビールがこぼれたようだった。
僕の体が熱くなる。
あの男は、彼女にしなだれかかる時に、手のひらを尻にわざと当てるように・・・。
そして、店員が彼女にお手拭きを差し出すのが見え、彼女がそれで胸元を拭いた。
僕からでも、彼女が胸元を拭くために、白いブラウスを引っ張って見える肌が目を引いた。
白いブラウスの下の黒いキャミソールが彼女の白い肌を強調して、たっぷりと盛り上がったその胸の谷間が遠目にもわかる。
ああ・・・鈴音・・・その豊かな胸元を・・・。
それを男が黙って見ていられるはずがない。
僕は急いで店内に入り、カウンターへ向かう。
鈴音の尻を触った男がその胸元を凝視し、彼女に声をかけている姿が目に入る。その男のいやらしい目つき・・・。
僕の中で、また、昨日の夜中、心で渦巻いていた黒い気持ちが広がり始める。
僕はそのいやらしい目つきの男に見せつけるように、彼女の肩をそっと抱いた。
肩を抱きながら、彼女の胸元が上から見える。
目の前にあるそれは、さっき遠目で見たものよりも、質感をたっぷりと感じさせる。
こんなに、胸元が開いていて・・・こんな谷間を見たら、男たちは・・・。