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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第14章 露出
この歳になって、まして、今、付き合って濃密に抱き合って、一番深い部分まで見せ合ったのに、僕はまだ、彼女の胸の膨らみが見えただけで興奮するんだ。自分で笑える。
ん、なんかすごく重いな。
僕がトートバッグを開くと、レジャーシートと、水筒と、可愛い花柄の布で包まれた弁当箱がある。
独特の、手作りの弁当の匂いがして、僕は小学校の頃の運動会を思い出している。
あ、ごめんなさい、勝手に・・・。でも、せっかくだから、ピクニックみたいに、外で食べるのも楽しいかなって。
今日は、僕が飲み物を、彼女が何か摘めるものを持ってこようという約束だった。
何か簡単なものを買ってくるのかと思ったら、作ってきてくれるとは。
本当に、ちゃんとした女性だな・・・。
うれしいよ。ありがとう。
じゃあ、行こうか。
僕は、彼女に手を差し出す。
彼女もその手に自分の手を預けてくれて、僕たちは手を繋いで歩き始めた。
今日は、駅から15分ほど歩いて公園に行くのだ。
僕と彼女が、同じ街に住んでいると気づいたあの公園・・・。
今日来る時、電車から、公園は見えた?
はい・・・遠くに・・・もし人がいても、なんとなく、人がいるのはわかるくらいで、何をしているかまでは、わからないと思います・・・。
僕は、繋いだ手を、少し強く握る。
ああ、彼女ももう、いやらしい事を考えているんだな・・・。何をしているかまでは・・・って。
僕は、公園に続く人気のない道で、彼女にあけすけに聞く。
鈴音は、何を、してほしい?
彼女が、少し躊躇うように息を吐いて、そして素直に答える。
いっぱい、キスしたい・・・。いやらしい、キスがいいです・・。