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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第14章 露出


 僕は、彼女の顔を覗き込む。

 その切長の目元は、いやらしく光っているようだ。
 きっと、本当は、もっといやらしことをしたいに違いない・・・。



 その後は、僕たちは森に囲まれた広場に着くまで、ただ、黙って歩いた。


 でも、お互い、その手の温もりを感じながら、その頭の中ではいやらしい事を考えながら、ただ、黙って歩いた。




 広場は、高台にあり、確かに、周囲に建物はない。

 遠くに高架になった電車の線路が見えるくらいで、まるで森の中にいるようだ。



 梅雨の合間、湿った空気、白く曇った空。今日が梅雨の小休止になると、3日前の天気予報で見て、ここに来ようと二人で決めた。



 僕たちは、ひとまずレジャーシートを敷き、僕は周囲に虫除けのスプレーを撒いた。



準備万端ですね。



 彼女が僕のバッグを覗き込む。


 僕のバッグには、保冷バッグに入ったスパークリングワインと、携帯用のプラスチックのワイングラス、コンパクトにたためるバーナと、キャンプ用のコーヒードリップ道具が入っている。



一人でキャンプに行くのも、結構好きなんだよ。



 そう言いながら、シートの上に座り込んで、小さな四角いトレイを出す。

 このトレイは四隅から小さな足が出せて、テーブルにもなる。

 テーブル仕様にしたところで、彼女がそこに、自分の持ってきたトートバッグから、水色のリネンのランチョンマットを出して、おいた。



いいね。ありがとう。



 僕が言うと、彼女が嬉しそうに、僕の隣に寄り添うように座る。


 僕がバッグからワイングラスを出して、まだ冷えているカヴァワインの栓を抜いた。



 そんな僕の肩の上に、彼女は顎を乗せた。


 僕がグラスにそのスパークリングワインを注ごうとすると、肘が彼女のたわわな乳房にあたる。



 彼女は、身をひきもせず、僕に体を寄せている。



 僕は肘の感触を楽しみながら、一つ目のグラスに注ぎ、彼女に渡す。

 彼女は僕に寄り添ったまま、それを受け取り、僕の分のグラスを待つ。


 自分の分を注ぎ終わり、彼女とグラスを合わせ、お互い一口飲んだ。


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