この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ムッツリ最高〜隆の想い〜
第14章 露出
僕は、彼女の顔を覗き込む。
その切長の目元は、いやらしく光っているようだ。
きっと、本当は、もっといやらしことをしたいに違いない・・・。
その後は、僕たちは森に囲まれた広場に着くまで、ただ、黙って歩いた。
でも、お互い、その手の温もりを感じながら、その頭の中ではいやらしい事を考えながら、ただ、黙って歩いた。
広場は、高台にあり、確かに、周囲に建物はない。
遠くに高架になった電車の線路が見えるくらいで、まるで森の中にいるようだ。
梅雨の合間、湿った空気、白く曇った空。今日が梅雨の小休止になると、3日前の天気予報で見て、ここに来ようと二人で決めた。
僕たちは、ひとまずレジャーシートを敷き、僕は周囲に虫除けのスプレーを撒いた。
準備万端ですね。
彼女が僕のバッグを覗き込む。
僕のバッグには、保冷バッグに入ったスパークリングワインと、携帯用のプラスチックのワイングラス、コンパクトにたためるバーナと、キャンプ用のコーヒードリップ道具が入っている。
一人でキャンプに行くのも、結構好きなんだよ。
そう言いながら、シートの上に座り込んで、小さな四角いトレイを出す。
このトレイは四隅から小さな足が出せて、テーブルにもなる。
テーブル仕様にしたところで、彼女がそこに、自分の持ってきたトートバッグから、水色のリネンのランチョンマットを出して、おいた。
いいね。ありがとう。
僕が言うと、彼女が嬉しそうに、僕の隣に寄り添うように座る。
僕がバッグからワイングラスを出して、まだ冷えているカヴァワインの栓を抜いた。
そんな僕の肩の上に、彼女は顎を乗せた。
僕がグラスにそのスパークリングワインを注ごうとすると、肘が彼女のたわわな乳房にあたる。
彼女は、身をひきもせず、僕に体を寄せている。
僕は肘の感触を楽しみながら、一つ目のグラスに注ぎ、彼女に渡す。
彼女は僕に寄り添ったまま、それを受け取り、僕の分のグラスを待つ。
自分の分を注ぎ終わり、彼女とグラスを合わせ、お互い一口飲んだ。