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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第20章 朝の電話


 クミの存在が常にあって、彼女にメッセージすら送れなかった昨日。
 彼女はそんな僕をどう思っただろう。妻といるからと、連絡をしないような軽薄な男と思っただろうか?

 朝早すぎだとは思ったけれど、気持ちを抑えきれずに、メッセージを送ってみる。



昨日、帰ってきて、疲れてすぐに寝てしまいました。



 するとすぐに彼女から返事が届いた。



おはようございます。
おかえりなさい。


 それだけで、僕の心が温かく、柔らかくなるのを自分でも感じる。



ごめん、朝早くに。起こしたかな?



いいえ、もう起きてました。



いつもこんなに早いの?


昨日はなんだが、眠りが浅くて。


 彼女が、浅くしか眠れなかった理由は、僕だろうか?
 なんと彼女に言おうかと思っていると、彼女からまたメッセージが届いた。



朝起きてすぐにメッセージがくるの、とても嬉しいです。
隆さんは、今、一人で寝室にいるの?



 まるで彼女が耳元で話してくれているようだ。彼女の送る文字は、スマホの中で読んでも、僕にはいきいきと見える。



(まったく、相変わらず、恋したての少年のようだな・・・)



僕はウキウキと返信を打つ。




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