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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第22章 旅1 行きのパーキングで
初めての、二人での、旅。
夏休みを合わせて。知った人も少なそうな、他県の温泉地へ、平日に2泊3日の旅行。
僕が車を出し、家から少し離れた駅のロータリーで待ち合わせた。
ロータリーで、彼女を見つける。
柔らかな生地の、薄紫の全体的に細いプリーツの入ったサテン生地のワンピース。腰の部分を同じ生地の細い紐で結ばれている。
首元はVネック。そして、前ボタンが首元からスカートまで・・・。
彼女のいる場所で車を停めると、彼女が助手席のドアを開ける。
僕は彼女の方に身を乗り出し、その荷物を受け取りながら、屈んで僕に荷物を渡す彼女の胸の谷間を盗み見てしまう。
(また、僕は少年のように・・・)
その時、風に乗って彼女のバニラの香りがして、僕の心臓は高鳴る。
おはようございます。
相変わらず丁寧に挨拶をする彼女に、僕も挨拶を返す。
おはよう。
彼女は助手席に座り、シートベルトを閉める。シートベルトが胸の谷間に入って、その膨らみを強調するようだ。
車内に彼女のいい香りがして、僕は下半身が熱くなるのを感じる。
そして、呟くように言ってしまう。
前ボタンの、ワンピース・・・。