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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第22章 旅1 行きのパーキングで


 以前、彼女が、バスで一人、いやらしい妄想に包まれて、いやらしいことをした時のことを話してくれた。


 その時も、前ボタンのワンピースだったと言っていた。
 その妄想を話した時のことを思い出しながら、僕は嬉しくなり、彼女に言う。



似合ってるよ。



 彼女もその言葉に嬉しそうに微笑んでくれた。僕は自分の下半身の熱さを誤魔化すように、シフトをドライブに入れ、出発する。



じゃあ、いこうか。



 運転し始めても、彼女が僕をじっと見ている。
 僕は彼女の顔をチラッと見て聞く。



どうかした?



ううん・・・なんだか久しぶりな気がして・・・。



ずるいな、俺は運転してるから前を見てないと。俺も、鈴音をずっと見たいのに。


 ちらっと見るだけでも、胸が高まり、運転が疎かになりそうだ・・・。


 その時、彼女が僕の方に体を伸ばして、ハンドルを握る彼の手の甲にキスをした。

 その唇の感触が、僕の全身に広がる。

 彼女を見ると、悪戯した後のようににこりと笑って前を見る。
 いつもより、少し強めのアイシャドウと、その切長の目を縁取るまつ毛、紅を差したぽってりとした唇・・・。

 たまらなく、彼女に触れたくなる。

 でも、今は、運転に集中しなければ・・・。



 今にも押し倒したい欲望をなんとか抑え込み、僕は彼女の手を握る。

 すると彼女は、その上に左手を乗せて、僕の手を手を包み込む。

 僕は、思わず言う。


会いたかったよ・・・。

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