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第26章 旅5 イキ狂う夜

えっ・・・？



　彼女の驚いた視線を感じながら、クローゼットのキャリーケースの中から、あの、黒い袋を出した。


あっ・・・


　彼女は、怖がっているのか・・・それとも、期待しているのか・・・。

　でも、僕があの赤い紐を出した時に漏れた彼女の吐息で、彼女も興奮しているのだと、僕は嬉しくなる。


あぁん・・・

　彼女の顔を見ると、また、その目にいやらしい光が宿っている・・・。
　今日は、もっと、もっと、彼女を、あの淫靡でたまらない発情した顔にしてやるのだ・・・。
　僕は自分自身の下半身の昂まりを感じながら、さらに冷たい声で言う。

さあ、服を脱ぎなさい・・・


　彼女は、ワンピースを脱ぐ。

　その下は、元から何も着ていない。