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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第6章 軛(くびき)
3週間も・・・
言ったでしょう?新しい事業が成功するまでは夫婦としてしっかりと振舞ってもらうって。
僕まで泊まりで行くことはないだろう?
今更、ごねないでよ!この施設は夫婦入所が売りなのよ。夫婦仲の悪い女が経営する、ましてや離婚した女が経営する施設じゃカッコつかないでしょう。
だいたい、こんなハイクラスのホテル、あなたの給料じゃ泊まれないでしょ。私が経費から出すんだから、ありがたくついてくればいいのよ。
まったく、感謝もないなんて。
とにかく、来月は、3週とも空けておいてよ!
また、大きな音を立ててドアを閉めて、クミは帰っていく。
感謝がない、か。
自分の事業のために僕を引っ張り出しておいて、そんな事を言うクミに、呆れて笑えてくる。
何故、あの女と結婚してしまったのだろう・・・。
確かに、初めての女だった。
僕も、彼女が女王気質の女だと、崇拝したこともあった。
でも、それは、間違っていた。
僕が彼女を、身も心も愛そうとしても、彼女はそれを理解せず、ただ、自分のわがままを受け入れてもらえるのが愛だと勘違いしていた。
精神的にも肉体的にも感性の低い彼女は、SEXの意味さえ、理解していないようだった。男が射精するための行為だと思っているようだった。