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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第30章 嵐の後
僕たちはやっと片付いたダイニングに入り、彼女が簡単に作ったという、卵焼きやハンバーグなどのおかずと一緒におにぎりを食べた。
なぜか、彼女がこのダイニングにいると、とてもしっくりときた。もう、何年も彼女と一緒に暮らしているような・・・。
僕たちは食べ終わると、居間の降り口に立って部屋を見回す。
すごい・・・ですね。部屋の中で嵐が吹き荒れたのかと思うくらい・・・。
まあ、ある意味、そうだったからね。
でも、一緒にお片付けなんて、それはそれでたのしいかも。隆さんのおうち、隅々まで見られるし。
明るく言ってくれる彼女に救われるような気持ちになる。
そして、実際、彼女と一緒に部屋を片付けるのはとても楽しかった。
一つ一つ、片付けながら、この家のことや、これまで僕がどんなふうに生きてきたか、そんなことをたくさん語り合った。
書斎では、書籍を書棚に片付けながら、父や僕が集めた本の話を彼女が興味深そうに聞いてくれる。
中には僕の春画のコレクションがあったり、父の拘束具の図録があったりして、思わず二人で欲情しそうになりながら、片付け終わったら、ゆっくり、と我慢しながら片付けを続ける。
笑い合い、見つめ合い、時々、キスをしたり、胸を揉んだり、すれ違いざまに尻を掴んだり、戯れるような時間は、たまらなく楽しかった。