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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第1章 メッセージ
母の痴態をじっくりと眺めながら、僕は心から、とても綺麗だと思った。
そして、父は、この母のことを思いながら自慰に耽っていたのだ・・・。
父と母の絆の強さが、僕の淋しい子供時代を慰めてくれるような気がしていた。
そして、僕は、妄想で女を抱くときは、豊満で熟れた女を抱くようになっていた。
中学生にもなれば、男子学生達は、エロ本やビデオの貸し借りをしていたが、僕にはそれほどいいものには見えなかった。
確かに、若い男として物理的に勃起して射精もしたが、そこに映る女達は、僕には人形のようにしか見えない。
僕がエロスを感じるのは、精神的なつながりを持ちながら、痴態を見せつけあえる、そんな女なのだ。
でも、ムッツリと、そんなエロスを抱え込んだ、地味で本ばかり読んでいる男に出会いはなかった。
自分から声をかけることもせず、モテもしない僕は、実際に女性に触れることは、20歳までなかった。
20歳になった時、同じゼミのクミが、酔った勢いで僕を部屋に上げ、自分から服を脱いで迫ってきた時、初めて女の体に自分の性器を差し込んだ。
確かに、快感はあった。
男を支配するような物言いで、僕にSEXをさせるクミを、その時は、父の持つフランス小説に出てくるような、女王気質の女かと思い、僕はしばらく崇拝した。
しかし、それは違っていたのだ。
彼女は、ただ、甘やかされて、わがままなだけの、エロスを理解しない女だった。
体も薄く、抱いていても、安心感もなく、僕の心は満足していなかった。
でも、現実はそんなものだろうと思っていた。
鈴音に会うまでは・・・。