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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第10章 会えない夜
あん・・・でも・・・こないだの夜からは、そんなこともできなくて・・・したくなくて・・・あなたのことしか・・・考えられないの・・・
僕の中の、猛る何かが、彼女の言葉で収まっていく。
僕は、ふっとため息をついて、シャルドネを口に含んだ。
(ああ、でも、僕は、淫乱に、自分のいやらしい妄想で、イキ狂う鈴音も見てみたい・・・。)
さっきまでの気持ちとは裏腹に、僕は違う劣情に駆られていた。
鈴音を、その内側のエロスを全て剥き出しにして、もっといやらしくしてしまいたい。
その欲望に憑かれ、僕は彼女に言う。
鈴音、カーテンを、レースだけにして。窓を、少し開けなさい。
あっ・・・
電話の向こうで彼女が息を呑むのがわかった。
それでも、僕は、この劣情を止められない。
さあ、カーテンは?
僕がもう一度言うと、彼女の息遣いの向こうに、カーテンを開けるような音がした。そして、サッシの窓を開ける音も。
今日は少し、風が吹いている。レースのカーテンは、少しだけ、揺れるだろう。それがどれほど彼女を興奮させるのか・・・。
僕は彼女をさらに煽りたくて聞く、
そこは、男たちの部屋と向かい合わせのバルコニーになっているんだね?
いえ・・・私の寝室は窓だけなので・・・
相手の何階からなら君の部屋は見えるのかな
私の部屋は、4階だから・・・
じゃあ、向こうは5階や6階からなら、その部屋の中は、見えるね・・・。
さあ、5階と6階で、電気のついた部屋はいくつある?
あ、3つ・・・
僕は、鈴音を煽る。
さあ、その3つの部屋の男たちが、きっと鈴音をのぞいてるよ・・・
電気を消して、テレビだけつけて、裸で、ベッドに行きなさい。
ああんっ・・・
彼女のいやらしい声が、彼女の発情を僕に教えてくれる。