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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第11章 彼女の身体
同期会で・・・一次会で終わって、帰ろうとしたの・・・。
帰り道、同期の上村くんが、、、。
彼女の身体が、その時を思い出したのか、身を縮めるように硬くなった。
(ああ、同期の男に?)
僕の胸はざわつくけれど、怯えたように身をすくめる彼女がかわいそうで、落ち着かせてあげたくて、またゆっくり彼女の背中を撫でる。
フゥッ、と、彼女がまた吐息を吐いて、続ける。
無理やり、駐車場の奥に引っ張られて・・・。
ああ・・・。男に、無理やり・・・。
僕は、心臓を誰かに掴まれたように、体の芯に嫉妬と怒りが込み上げる。
思わず、彼女をぎゅっと抱きしめた。
(でも、こんなに怯えて・・・きっと、怖い思いをしたんだ・・・。)
怖かったね・・・。
僕が言うと、彼女はまた、大粒の涙を流す。
でも、次に彼女が言った言葉で、僕は頭を殴られたような衝撃を受けていた。
違うの・・・。
自分が悪いの・・・。
上村くんとは、これまで、SEX、してきたから・・・。
(なんて・・・その男と?
その男は、この身体を知っていて?)
自分よりも以前から、この鈴音を抱いた男に、僕は猛烈に嫉妬し、そして、自分の知らないこれまでの彼女の時間を思い、不安が込み上げる。