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マッスルとマシュマロ
第11章 M体質の女
「20代の頃の性生活はどんな感じでしたか?」
「普通よ。付き合ったのは、その頃は3人くらい?」
「ワンナイトも含めると?」
自分を見透かされたようで、少し怯む。
確かに、28歳くらいの頃、なんだか日々、モヤモヤとして、色んな男とSEXした時期があった。
あの頃は、一眼見ただけで、その男も自分としたがっている、と感じてすぐにベッドインしたり、そんなつもりもない仕事の相手とも、気がつくと一夜を共にするようなこともあった。
「ワンナイトなら・・・あと7人、かな。」
30代の頃の経験人数を聞かれて、その後に宏樹はまた、さらっと聞く。
「これまでで一番感じたSEXを、誰とどんなふうにしたのか、教えてもらえますか?」
多恵は、一緒、ためらう。
しかし、宏樹の真剣な目に見られ、そんな話を人にすることもなかなかないので、話し始めると止まらなかった。
「一番気持ち良かったのは、30代の頃付き合っていた人とのSEXだったかもね。」
「正確には、おいくつくらい?」
「34歳で、相手は58歳とかだったわ。相手が結構年上で、実際、SEXといっても、挿入だけじゃないって教えてもらったし。
いろんな道具を使って、いろんなシチュエーションで、なかなか硬くならない彼の勃起したものを入れられると、痺れるようだったわ。」
「いろんな道具?ディルドなどですか?」
「それも使うけど・・・もっとハードなものも、よ。」
「いわゆるSM的な?」
「そうね。」
「奥貫さんはMですね?」
宏樹の漆黒の目に射抜かれるように見つめられて、多恵の被虐的な感情が突然湧き上がる。
「そう・・・です。」
「縛られる、とか、多少痛いのも、快感ですか?」