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マッスルとマシュマロ
第1章 熟れた女
大学の医学部で研究生として自分のしたい研究をしながら、日々の糧はジムのインストラクターをして得ている。
自分でも筋肉を鍛えるのが好きで、胸板や腕、太ももからふくらはぎまで、筋肉で覆われている。
顔はしっかりと通った鼻筋と、キリッとした眉、そして長いまつ毛が縁取る黒目が大きな瞳で、いわゆるイケメンだった。
インストラクターをしているジムは、マンツーマンの指導を行う高級なサロンとなっていて、宏樹は女性からの指名がほとんどだ。
まさか、そんな男が痴漢をしていることなど、他人は全く思わないだろう。
確かに、宏樹は、自分の性欲を持て余して痴漢しているわけではない。抱く女、抱かれようとしてくる女は、それこそ掃いて捨てるほどいるのだ。
これは、彼の性癖だった。
あの、高一の時の経験は、あまりにも鮮烈で、未だに思い出すほどだ。
耳元に、まだ、あの女の囁きが聞こえるような気さえする。
大人しくて、自分は性の埒外にいるような顔をした熟れた女が、メスの顔になって、しかしその欲望に負けた被虐的な顔をして、自分の筋肉隆々の手に弄り回されている姿が、宏樹をたまらなく興奮させる。
今日のこの女は、かなり、当たりだな・・・。