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マッスルとマシュマロ
第13章 縋る女
その男は、妻帯者でありながら、奈保を堪能した。
研究室で身体を重ねることなど当たり前だった。ローターを入れて、一緒に街を歩くことまでした。
学会だから、と、出張で地方に行くときは、いつもノーパンにさせられていた。
そして、今では、いつでも研究室ではノーパンだ。
いつでも、教授は、奈保の淫部を触る。
その教授を好きなわけでもない。SEXも、感じはしない。
でも、それが、奈保をその場に繋ぎ止める手段で、奈保は、好きでもない男との、気持ちよくもないSEXに、狂ったような演技をしていた。
最近は、そんな奈保を、学生も、教授の女、いやらしいことをされている女、と気づいている。好色な男子学生は、敢えて奈保を口説く。
一昨日も、学生の部屋でひどく酔わされて、3人を相手に、ふらふらになりながらSEXをした。
学生たちが、自分をノーパンマスターと呼びながら、ふざけるように次々に自分に精を放ったのも、酔っていたせいだと思った。思いたかった。
どんどん自分の何かが狂っていくようで、でも止められない。
その元凶になった男が、ここにいるのだ。
自分は、間違っていない・・・。あんなに男が私の身体に群がるのは、私の身体が良いから・・・。
きっと、この人も、私を抱けば、わかるはず・・・。
奈保は、濡れたような瞳で、ねっとりと宏樹の身体を撫でさすっている。
宏樹は、冷たい雨に身体が冷えていくのを感じながら、心も冷めきっていく。