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マッスルとマシュマロ
第14章 電車


 その時、電車が次の駅に着いた。電車が混み始める。ところが、電車が出るべき時間になっても、電車は止まったままだ。

 車内にアナウンスが流れる。



「ただいま、この先の車両に不具合が発生した模様です。しばらく停車いたします。」




 電車が駅に停まっているため、新たに来た客がどんどん電車に乗りこんできて、電車はどんどん混んでくる。

 華が立っているのとは、反対のドアが開いているので、華の後ろに人並みが重なってくる。

 華は、ドアの外を見ている・・・。



 宏樹はたまらなくなり、華のいるドアの方に移動する。

 駅で止まった電車に人がどんどん乗り込んできて、人波が宏樹を華に近づける。

 あと一人、華との間に人がいるまで近づいた。

 華の後頭部と、ねじれたように右肩が見える。



 その時、電車のドアが閉まり、ゆっくりと電車が動き始める。



自分のそばに、華がいたら・・・。



 宏樹は逆に、自分と華の間に男が一人いてくれて、少し安心した。



あのふわふわの肌を我慢ならずに弄ってしまいそうだ・・・。



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