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マッスルとマシュマロ
第14章 電車
妄想に遊んでいる数分が過ぎた時、華が不自然に身体をモゾモゾとしているのに気がついた。
右肩が後ろに回り、なにかを抗っているような・・・。
そして、その頭が俯くのに、宏樹は気付く。
誰かに、触られている?
目の前の男の腕が華の方に動いているのを宏樹は見た。
ああ・・・この男が・・・
でっぷりとした、華と同じくらいの背のメガネをかけた男。宏樹からでも、その男の荒い鼻息が聞こえる。
華は怯えていた。
初めは、また満員電車で、嫌だと思っていた時、後ろから尻を撫でさすられたような気がして、でもそれが痴漢なのか、後ろの人のバッグなのかなにかと思っていたが、電車がゆっくりと動き始めてから、その手は確かに華の尻を撫で回し始めた。
華の盛り上がった臀部は、ズボン越しに触られると、尻をそのまま撫で回されるようだ。
そして華は、以前のあの痴漢かと、驚くような、そして期待するような気持ちにもなった。
朝、夫の愛撫も受けておらず、自分でローションをつけながらでいじって、それを途中で我慢した。そんな疼きが華の身体の奥で蠢いている。
ああ・・・どうしよう・・・また、あんな風に触られたら・・・。また、あんなにはしたなく濡らしてしまうわ・・・。