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マッスルとマシュマロ
第14章 電車
しかし、途中で気付いた。その手は先日と違い、華の尻を痛いほど掴み上げる。
後ろからは、不快なほど鼻息が聞こえる。
あの、優しい指じゃないわ・・・。
華は、その手と自分の尻の間に必死でバッグを入れようとしていた。
すると、その後ろの男は、華がバッグを動かして後ろ手にした隙をつくように、乳房も強く掴んできた。
華は、身を捩る。
だが、その手は離れることなく、胸を揉んでくる。
その時、やっと電車は次の駅に着くために大きく減速し始めた。
男の手は華のそばから離れ、華はホッとする。
こちら側のドアが開くわ・・・降りた方がいいかしら・・・。
ドアが開き、華はホームに降りる。
その時、後ろにいた男が華にわざとぶつかるように肩を押し付け、降りながら、その耳元に聞こえるように呟いて去って行った。
「デブのおばさんのくせに抵抗しやがって・・・」