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マッスルとマシュマロ
第1章 熟れた女
次の駅でどっと人が乗り込んできて、宏樹はその女の後ろに立つ。
女はドアの端に押しつけられるように立っていて、左手でドアの脇のバーを握っている。
薬指には指輪が光っていた。
人妻か。ますます、いいな・・・。
まずは、臀部を触れるか、触れないかで触る。最初は、痴漢とは気付かない筈だ。
ただ、自意識過剰な女ならここで、こちらを見たり、体の位置を変えてくる。
この女は、何もせず、ドアの外を眺めている。
宏樹は中指を少し曲げ、右の尻を撫ぜるように円を描く。
この辺りで、本当は気づく筈だ。
でも、この女は何もしない。
宏樹は手のひらの5本の指を優しくやわやわとうごめかしながら、両方の尻全体を撫で回す。
女は、流石に体の位置を変えようと身体を捻る。
しかし、そこには、宏樹の大きな身体が壁のようになっていて、身をよじろうとも宏樹の手からは逃れられない。
むしろ、体の前側を宏樹に差し出すようなものだ。