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マッスルとマシュマロ
第15章 陽の光の中で
答えた華に、宏樹がなんだか冷たく言う。
「自分でお薬、濡れました?」
「あ、ええ、もちろん。」
「いえ、さっきの話では、ご主人と仲良さそうでしたので、塗ってもらったりしたのかと・・・。場所が場所だけに・・・。」
華の中に、恥ずかしい気持ちが湧き上がってくる。一昨日の宏樹は、あまりにも淡々と華の淫部に触れたので、そこを触れることがいやらしいとは、宏樹は思っていないのでは、と感じていたのだ。
なのに、こんな言い方をするということは、あの行為が、恥ずかしいことだと、ちゃんと認識しているのか・・・。
「あの・・・いえ、夫は、そんなこと、してくれませんから・・・」
咄嗟に答えて、華は、その言い方が正しかったのか、と、また恥ずかしくなる。
そんな言い方だと、まるで夫にして欲しがっているのが丸わかりではないか・・・。
一方で宏樹は、華のその言葉を聞いて、内心は喜んでいた。
夫とは、レスなのかもしれないな・・・。
「結婚して何年になられるんですか?」
「もう、18年になります。自分でもびっくりするわ。」
「学生時代のお知り合いか何かですか?」
「いえ、お見合いなんですよ。」
穏やかな陽の光中でゆったりと歩くのは気持ち良かった。
木漏れ日、池に映る陽の光。