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マッスルとマシュマロ
第16章 熱




 確かに、恥丘に、擦れた後はもうなかった。


 しかし、恥丘に、黒い粒々のようなものが見える。



 宏樹は、熱で少しぼうっとしてきたのもあり、思わず恥丘を撫ぜてみた。

 すると、少しざらっとした感触がある。



「あっ!」



華が、思わず足を閉じる。



 毎朝、夫に剃られている淫部も、今日は夫の不在で、そのままだ。少し生えかけてきた淫毛を宏樹に撫でられ、恥ずかしさに思わず足を閉じてしまった。



 華を見る宏樹と目が会う。宏樹は、顔が上気したようで、目が潤んでいるようだ。少し口をあけ、息をしている。



 華は、自分の恥ずかしさを少し忘れ、宏樹の顔をじっと見た。



この顔・・・。



 その時、宏樹が掠れたような声で言った。


「すみません。先日は、綺麗にお手入れしてあったので・・・」


 華は、恥ずかしくて、慌てるように言う。



「主人が出張で・・・」



 言ってしまって、また、恥ずかしさで身を竦める。


 夫に毎朝、そこを剃られていること、そして淫部を触られていること・・・それは、誰にも言ったことのない秘密だ。


 どこかおかしいともわかっていて、誰にも言ったことはない。

 宏樹は、華のその言葉を聞いて、胸の内が、グッと何かにつかまれる気がした。



夫のために、剃っていたのか・・・。


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