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マッスルとマシュマロ
第18章 幼い記憶


 撫で回されて敏感になった肌が、宏樹の存在を感じて、乳首を立てて、思わず膣穴を締めてしまう。



私、何をやってるんだろう・・・。




 華は、宏樹の腕からすりぬけようとした。




 その時、宏樹は微睡の中で、琴美が去った日を思い出していた。熱が下がって1週間くらい経った頃、土曜日の昼に突然母から告げられたのだ。



「花村さん、今日までだから。あなた中学生だし、もう一人で大丈夫でしょう?」



 宏樹は驚いて琴美の部屋に行くと、すでにキャリーケースを一つ抱えて、部屋を出ようとしていた。



「どうして・・・?」


 ぽつりと聞いた宏樹に、琴美は困ったように眉を下げ、静かにと言った。


「宏樹さんは、もう、大人になられたので・・・私のお役目は、終わりです。」




 1週間前、宏樹の母は、残業を終え、熱があるという宏樹の様子を見に、深夜そっと息子の寝室に入ったのだ。

 そこで目にしたのは、息子と花村琴美の同衾だった。琴美は宏樹を看病に添い寝して、そのまま眠ってしまったのだ。



 はね上げられた毛布の下に、琴美に後ろから抱きつき、その服が捲れ上がって剥き出されている乳房に手を添えながら、静かに寝ている宏樹の姿があった。



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