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マッスルとマシュマロ
第2章 疼き
夫が部屋で身繕いしている間に、華は隣の部屋に寝ている息子を起こし、階下に下りて朝食を仕上げる。
朝食を終え、出社する夫と、サッカーの朝練に行く息子を送り出して、片付けをしてから、華も自分の身繕いをする。
夫の収入で十分暮らしては行けるのだが、息子が中学になった時に、自分の時間も持った方がいいと夫に言われ、ギャラリーの受付の仕事を紹介された。
大学で西洋美術を学んでいたので、華も興味もあり、それを5年前から続けている。
ギャラリーの仕事は、好きな絵に囲まれ、さほど重責でもなく、気に入っていた。
ただ、朝の満員電車で出かけること以外は・・・。
その日も、電車に乗り、ぼんやりと車窓を眺めながら、自分の最近の身体の変化について考えていた。
(最近の、この私の、いやらしい身体は、なんだろう・・・。
毎朝、あんなにいじってもらえているのに・・・。
私は、自分の中に、夫のペニスを入れて欲しくて仕方ない・・・。)
こんな、おばさんになって、こんなにいやらしいことを考えるなんて、自分は異常なのではないか、と華はぼんやりと考えていた。
その時ふと、満員電車で、後ろから、尻を触られている気がした。