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マッスルとマシュマロ
第31章 二組の約束





「こんにちは!あら、林田トレーナー、まだいらしたの?」



「ええ、平井様のレッスンで。」


「ふーん・・・」




 久美にじっと見られて、宏樹はまた、少し動揺しながら、受付のパソコンに目を落とすふりをした。

 その時、華が着替え終わり、更衣室から出てくる。


 久美は華を見て、気づいているのかいないのか、即座に言った。




「あら、平井さん、なんだか綺麗になったわ。満ち足りてるって感じ。よほど林田トレーナーのご指導がいいのね。」



 華は少し恥ずかしげに答える。



「いえ、そんな・・・全然トレーニング、できてなくて・・・」



 また、貞淑な人妻の顔に戻った華の姿を見て、宏樹には、さっきまで華が見せていた痴態が脳内にちらつき、身体が火照るようだ。


 そして、宏樹は強く考えるようになっていた。





もっと、一晩中、この人を味わい尽くせたら・・・。




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