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マッスルとマシュマロ
第34章 抱かれる理由
正弘さんは、宏樹さんとはもう会わないという約束をしてしまったから・・・でも、気にしているから、あんな風に、興信所にその成長を調べさせてきたのに・・・。
自分の口から言うべきなのが・・・華は、戸惑っていた。
宏樹は、自分の腕の中の柔らかなむちむちとした華の身体を感じながら、焚き火の匂いと髪の香りがする華の首筋で大きく息を吸った。
たった一週間抱いてないだけで、身体が熱く、既に股間は硬くなり始める。
首元で息をされ、その感触に華は身を捩り、宏樹の腕から抜け出そうとした。
「あんっ・・・やっぱり、ダメよ・・・」
この数週間、夫とその姿を重ね、長年疼いてきた子宮に思考を乗っ取られるように快楽に溺れてきたけれと、宏樹は正弘の息子なのだ、ということが、今更のように華を戸惑わせていた。
宏樹は、そんな華を、その太い腕で強く抱き寄せ、耳元で縋るように言う。
「どうして・・・?今日は、一晩中、抱いていたいって、言ったよね・・・。」
耳元で、夫にも、そして、息子にも似た声で、甘えるように、縋るように言われて、華はその腕から無理に出ていくことができなかった。
でも、宏樹にあたりまえに身体を開く事が、今の華にはできる気がしなかった。