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マッスルとマシュマロ
第36章 離れられない恋


 竜馬は立ち上がり、正弘のそばまでくると、その耳元に口を寄せ囁くようにその低い声で言った。




「最近、勃たないんだよ・・・興奮させてくれ。さっき、薬飲んだからさ・・・おっきくなったら、お前のいいとこにも、当ててやるよ・・・」




 そして、優しく耳を撫でられる。



 正弘は竜馬がそばにきたその香りと息遣いだけでぼうっとしながら、竜馬は何を言ってるのだろうと、頭の中で反芻していた。



 すると竜馬は、女のそばに近づき、その口に嵌められたボールギャグを外した。




 女は、自由になった口元から、絞り出すように声を出して、竜馬に言う。



「会長・・・お願いです・・・ああっ・・・こんなこと・・・もう、やめて・・・」



 そう言いながら、時折、パイプに攻められて腰をひくひくと動かしているその女は、腹部のたるみや内腿の黒ずみから見ても、40代の女のようだった。

 でも、形の良い胸と均整のとれプロポーションであろうことは、縛られていてもわかる。



 正弘は、泣いて縋るような女の声に我に帰る。




まさか・・・この女性は、同意してないのか・・・?


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