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マッスルとマシュマロ
第37章 夫婦
竜馬と女への嫉妬、自分が黒い快感の淵に沈んでしまいそうな恐れ、それらが正弘に、華への快感を与えることを課題として課していた。
華が風呂に入って、シャワーを浴び終えると、正弘は湯船から出て、バスタブの縁に華を座らせる。
何も言わなくても、華は足を開き、正弘の剃毛を待つ。
正弘は、今朝そってやれず、少し伸びた淫毛を、T字カミソリでそっと剃り上げてやる。
華は、じっとそんな正弘を見ている。
シャワーでソープを流し去り、いつもならここで淫部に手を差し入れるところを、今日は華を立ち上がらせ、抱きしめて、その背中を撫でてやる。
華は、そうされて、正弘の陰茎が立ち上がっているのに気づいた。
「華、ベッドに行こうか・・・」
正弘の言葉に、華は目を輝かせ、二人でゆっくりと風呂を出る。
寝室では、華は、これは夢なのか、と思うほどだった。まるで、心から好きな男に、初めて心を通わせて、大切に抱かれているようだった。
正弘が華の部屋着のワンピースをするすると脱がせて、首筋にキスをして、耳を柔らかく噛んだり舐めたりしながら下着を外していく。
「んっ・・・」
華は快感に打ち震えながら、でも、なぜか声を我慢してしまう。
昨日、宏樹に抱かれた時は、大きな声をあげ、自分からねだるほど、熟れた女の本性を晒したのに、今はまるで好きな男に初めて抱かれる少女のように、恥じらって戸惑うような気持ちだった。