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マッスルとマシュマロ
第41章 欲望に呑まれる


 華から、会いたい、と言われたことは、今までなかった。
いつも、これまでは、トレーニングの時間として会ってきた。そして、先週末にやっと、久美達と偶然約束して、トレーニング以外に会えたのだ。



彼女から、会いたいと言ってくれた・・・。



 今日は予約も入っていないし、誰との約束もない日だった。

 ジムを使ってしまっていたので、その後片付けをして、手早くシャワーを浴びれば、8時にはここを出れそうだった。

それから、10分後に駅に着いて、9時くらいに最寄り駅に着いて・・・。

 家の片付けや自分の身繕いのことも考えて、10時半に自分の家で約束をしたのだった。


 その宏樹に届いた電話、そして振り向くと、もう一つのホームに華が立っていた。


 そのふくよかな胸元あたりにあげた手を柔らかく振ってくれている。



宏樹は、心から、華を美しいと思った。



 柔らかな髪がカールしながら、白い首元に流れている。
 上半身を包むベージュのニットは、胸元がVネックになっていて、 彼女のたわわな乳棒を強調していた。
 そして、下に履くフレアスカートからは、白くてむっちりとした生足が見えていた。

 華が自分のいるホームまで来てくれるというのを、宏樹は胸を高鳴らせながら待つ。



 しばらくすると、華が慌てたように通勤の人並みをぬうように、階段を登ってくるのが見えた。


 胸元がタプタプと揺れていて、宏樹はもどかしいような、はらはらするような気持ちになる。



そんなに急がなくてもいいのに・・・そんなに胸元をタプタプしたら、他の男達が欲情するのに・・・。





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