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マッスルとマシュマロ
第41章 欲望に呑まれる



ああ・・・宏樹さんの・・・硬くなって



 華の顔は宏樹の肩先で、そのウェア越しに、体臭を強く吸った。
決して、臭うというのではない。シャワーも浴びて、清潔なスポーツウェアを着ている宏樹からは、清潔な洗剤の匂いが強い。でも、その微か奥に、雄の匂いがあるのを、華の嗅覚は逃さずに捉えていた。

 自分と飽きることなく抱き合ってくれる時、宏樹から立ち上る雄の匂い。それが、爽やかな洗剤の香りの奥に、微かに薫っている。
華はまた自分の子宮の奥が熱くなり、膣がぎゅうんとしまって、愛液が溢れるのを感じていた。



そして、甘やかに息を吐く。


「ふぅっん・・・」



 宏樹は肩先のその吐息を聞き、たまらなくなって、網棚を掴んでいた手を下ろし華の腰をそっと抱き寄せた。



ああ・・・たまらない・・・初めて、この人を触ったあの日のように、生肌を触れたら・・・



 その時華が顔をあげ、宏樹を見つめる。



 そして・・・華はスポーツウェアの上から、そっと手を、宏樹の陰茎のあたりに置き、その膨らんだ部分を掌で包んだ。



 宏樹はハッとしながら、華を見つめる。


 華は、宏樹をじっと見つめながら、声を出さず、唇だけを動かして、言葉を伝えた。



(さ・わ・つ・て・・・)



 宏樹は導かれるように、華の腰に回していた右手をニットの下に滑り込ませた。
 左手でスカートを捲りあげ、太ももに触れた。

 そこには柔らかで吸い付くような華の肌があった。

 宏樹の股間がさらに硬くなる。華の掌がそれを喜ぶように、ぎゅっと握っては、すこし緩める。


 宏樹は、満員電車の中で華の身体のことしか考えられなくなっていた。

 右手でブラのホックを外す。
 左手では太ももから尻までを撫で回しながら。

 右手を華の背中側から、ゆっくりと脇を通って、下乳をなぞってやる。



 華が薄く目を閉じる。




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