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マッスルとマシュマロ
第4章 バスの向こう


 華が、夫の長身な腕に自分の腕を絡めて、寄り添って歩く妄想をしていた時、その妄想通りのカップルが、バスの窓越しに見えた。



 バスより少し前を歩く長身の男性と、それに寄り添う、すらっとしたモデルのような女性。



 華は息を呑む。



 それは、夫だった。


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