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マッスルとマシュマロ
第4章 バスの向こう
女性もかなり長身で、180センチある夫と、さほど変わらない。
高いヒールを履いているとはいえ、170センチは超えているだろう。
スカートから伸びる足首も細く、ウエストも本当に薄くほっそりしている。
バスが二人を追い越す時に華は女性の顔を食い入るように見てしまった。
それほど若いというわけではないが、通った鼻筋とシャープな顎、ほっそりした首筋・・・。
自分とは正反対だ・・・。
ちょうどバスが信号で止まる。
二人が華に気づかず、バスの横を通り過ぎていく。
女の手が軽く夫の腕に乗せられていて、二人は楽しそうに何かを話している。