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マッスルとマシュマロ
第6章 あの日の女


 その乳首を摘み上げたい衝動を押し殺しながら、華に非難させる隙を与えないように、さらに事務的な声で宏樹は言う。



「このウエアはサポートタイプなので、こんなふうに、しっかりと、身体の筋肉をあるべき場所に収めて使うのがいいんですよ。」



 華は、素直に、そういうものなのか、と思い、自分のドギマギしている心情を宏樹に見せないように、平静を装って頷く。


「そうなんですね・・・。」



 宏樹は、その反応に満足し、更にスパッツのゴムの部分に手を入れる。



 そして、尻肉をぐっと掴んだ。



 華は、これもトレーニングのためなのだと、声を上げそうなのを我慢する。

 宏樹は華のぷりんとした尻の下肉を掴み上げ、ぴっちりしたスパッツの中に整える。

 反対の尻肉にも手を入れ持ち上げながら、頭の中では、いつの日かこの尻を撫で回しながら、後ろから挿入することを思い描く。

 そして、華の前に周り、その身体を眺める。



「ああ、いいですね。このウェアでどうですか?」



 華は、小さな声で、躊躇うように言った。


「少し、小さいような気がするんですけど・・・」

 大きく空いた胸元には、乳房が寄せられて、しっかりと谷間を作っている。

 今にもそのトップスからもれこぼれそうだ。


 しかも、尻肉も寄せられて、スパッツの股周りが更にピチピチになり、前から見ると、恥丘の盛り上がりがむっちりとしていて、割れ間にズボンが食い込んでいる。


「いえ、このくらいの方が筋肉の動きが分かりますし、だんだん緩くなってきますから。」



 宏樹はまた事務的に言い、最後にゆっくりと微笑んだ。

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