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マッスルとマシュマロ
第8章 エディプスコンプレックス
夏菜子の研究室は、大きな書棚にびっしりと本が入っている。
彼女自身の机は大きいが片付いていて、数個の観葉植物と、愛犬の写真立てが数枚置いてあり、パソコンとモニターがあるだけだ。
宏樹のデータをパソコンで開きながら、老眼鏡をかけ、それに見入る。
「おもしろいわねぇ。女の体って。なんで産めなくなってから、性欲が高まって、体の機能も、鍛えれば高まるのかしら。ほんと、すごい。」
「先生も女性自身として、思うところがあるんですか?」
「そうねぇ。確かに熟年になってからの方が性欲の高まりはあるけど、それは色々余裕が出たからかと、自分では思ってきたけど、ここまでデータで出ると、これはそもそもの人の体の作りの問題かもね。」
そして、宏樹は、研究用のディルドを出し、夏菜子に相談する。