この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マッスルとマシュマロ
第9章 はじめてのトレーニング



 華は、少しホッとしたような顔を見せた。

 宏樹はまた華の隣のマシーンに乗り、華と同じスピードで歩き始める。

 そして、華に話しかけてみる。



「ダイエットは、どうして?」
「あ、私、こんなで・・・痩せたら、少しは・・・」



 そこで華が悲しげな表情になり、言葉をつぐんだ。

 華は心の中で呟くように思っている。



少しは、夫に、振り向いてもらいたい・・・。



「少しは?」


 宏樹が重ねて聞くと、華は、宏樹にに向かって微笑んだ。


「少しは、素敵なお洋服でも着られるかと思って。」
「平井様は、今でも十分、素敵ですよ。」

 華は、その真剣な声音にドギマギして宏樹を見る。宏樹はその黒目がちな大きな目で華を見つめ返した。

 華は、鼓動が早くなり、前を向いて、自分のはしたなさを心で咎めた。



(これは、営業用のリップサービスなんだから。私なんかがこんなことでドギマギするなんて、恥ずかしい・・・。)


 そして、何もないような雰囲気で宏樹に聞く。

「高山先生はマラソンの選手だったってお聞きしましたけど、林田先生も何かスポーツしてらしたの?」
「僕は小学校の頃からサッカーを、高校までしてましたよ。」
「あら、うちの息子と同じだわ。」



 華の顔が、本当に寛いだ笑顔になった。その、息子が可愛くて仕方がない、と言う雰囲気に、また宏樹の感情が揺さぶられる。




こんな、母の顔をしながら、あの電車の中で、あんなに濡れてしまう女・・・。
自分が優しく包まれながら、その女の痴態を引き出したい・・・。



/427ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ